「会社辞めたいけど生活が心配」そんなお悩みはありませんか?私は自己都合で退職をしてしばらく社会復帰できませんでしたが、おかげで雇用保険をフル活用する方法を発見することができました。すぐに退職でもしたいけど、転職に不安を持っている方は是非参考にしてみてください。
💡この記事でわかること
- 雇用保険の基本手当とは?
- 給付制限を無視できる?!
- 手当を3ヶ月以上受け取る方法!
- 職業訓練がお得な理由
⦅自己紹介⦆
高卒で金融機関に7年半ほど勤務。自己都合で退職、8ヶ月のニート生活を送った後、社会復帰。
雇用保険の基本手当
給与明細を確認すると、毎月雇用保険が引かれていますよね。雇用保険の基本手当とは、失業中の生活を心配しないで新しい仕事探しに専念してもらうためのものです。
これは、誰がもらえるの?
受給要件はざっくり2つあるよ!
受給要件は2つ
雇用保険の被保険者が離職して、次の要件を満たす場合に一般被保険者については基本手当が支給されます。
- すぐに働けるのに仕事に就けない
- 被保険者期間が一定以上ある
①すぐに働けるのに仕事に就けない
詳しく説明すると、以下のような方を指します。
就業しようとする意思と、いつでも就職できる能力があるのにも関わらず職業に就けず、積極的に求職活動を行っている方
また、以下の状態の場合は基本手当を受けることができません。
- 病気やけがですぐに働けない
- 妊娠、出産、育児などですぐに働けない
- 病人の看護などですぐに働けない
- 退職してしばらく休養する
- 家事に専念する
- 学業に専念する
- 就職活動をしない(すでに内定済も含む)
青マーカー線のような理由の場合は、管轄のハローワークへ問い合わせましょう。傷病手当や受給期間延長などが活用できるかもしれません。
②被保険者期間が一定以上ある
離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算して12ヶ月以上あること。ただし、特定受給資格者等の場合は例外がある。※詳細が知りたい方は、厚生労働省のHPへ!
受給日数
被保険者であった期間によって、受給日数が変わります。
被保険者期間 | 10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 |
---|---|---|---|
受給日数 | 90日 | 120日 | 150日 |
※上記は、一般の離職者である方で65歳未満の場合。障がいのある方や倒産解雇による退職の場合などは省略します。
私の場合は7年半で辞めたので「90日」かな!
基本手当日額
まずは、1日あたりの金額を算出します(基本手当日額)。原則は下記の通りです。
退職前6ヶ月の給与総額÷180×45%〜80%(年齢や退職前の給与金額によって異なります)
シュミレーションができるサイトもあるので確認してみてください。
私の場合、5,765円だったよ!
基本手当の総額
基本手当日額×受給日数
月に1回の受給になるよ!一括ではないので注意してね!
私の場合、この計算だと90日×5,765円=518,850円だね!
え?1,000,000円以上もらったんだよね?
もらったよ!職業訓練を受けたことで、受給日数が増えたんだ!
職業訓練
職業訓練とは、簡単に説明すると無職のための学校です。私はここで、早期再就職を目指して勉強に集中しました。メリットは以下の通りです。
- 受講料は原則無料
- 条件を満たせば各種手当をもらいながら通える
- 給付制限が短縮される
各種手当
雇用保険を受給中の方であれば、条件を満たせば各種手当を受給しながら訓練校に通うことができます。
- 基本手当…修了まで支給
- 受講手当…1日500円
- 通所手当…訓練校までの交通費
受講手当・通所手当は上限あり
長期間の訓練に参加して、手当をもらったよ!
給付制限が短縮される
通常、自己都合退職の場合は待機期間が7日間、給付制限が2ヶ月間かかります。その間、手当は受け取れません。
2ヶ月無収入はキツイよ💦
職業訓練を受けたら、もっと早くできる!
給付制限が訓練の前日までに短縮され、訓練日以降は基本手当を受給することができます。
そう言われても、このサイトの情報だけでは不安ですよね!わかりやすい厚生労働省HPの「職業訓練制度のご案内」をお読みいただければご安心いただけると思います。先ほど受講指示については省略しましたが、支給残日数が一定以上残っていれば対象となります。
申込の流れ
求職者であれば誰でも申請可能。在職中の方でも職業訓練入校前日までに退職見込みであれば申込可能です。
- ハローワークにて受講申込
- 訓練校にて選考(面接・筆記試験等)
- 合否通知
- 合格の場合、ハローワークで手続き
- 職業訓練スタート
不合格になることもあるの!?
受け入れできる人数には限りがあるからかもね。
不合格になることも視野に入れて行動する必要があるね!
注意点
テキスト代などは自己負担
職業訓練の受講料は無料ですが、テキスト代や作業着代、資格取得の検定試験費用などは実費となります。
訓練校選びは慎重に
民間の会社が職業訓練の受け入れを行っている場合もあるため、訓練校によってイマイチなところもあるようです。事前説明会などを実施している訓練校もあるため、情報収集を十分に行った上で慎重に選択することをお勧めします。
私は民間にしましたが、とても良いところでした!
感想
私は高卒で転職に不安を持っていましたが、資格取得を目指せる訓練校に通ったことも、内定がもらえた理由の1つだと思います。また、訓練校の方々がとても親切で、面接対策や書類選考対策を一緒に考えてくださったことも大きいと思います。会社を辞めたいけど、転職できるか不安な方は、こういった制度を活用することも視野に入れてみてはどうでしょうか?参考になれば幸いです。
