「部下のやる気が続かない」「従業員が突然退職したいと言い出した」「後輩の成長が止まった」そんな悩みを抱えていませんか?頑張ってほしい、育てたいと思って声をかけても、空回りすることもありますよね。その理由には、モチベーションの種類と性格が関係していることが多いです。今回は、MBTI別のモチベーションについてまとめました。まずは2種類のモチベーションについてまとめました。
2種類のモチベーション

どっちがいいの?
どちらかというと、外発的動機付けの方がアプローチしやすいです。しかし、効果が継続しにくいという面もあります。例えば昇格をしたり給料が増えれば、やる気が出るかもれませんが、しばらくするとそれに慣れてしまいます。そのため、効果が持続しにくいと考えられます。それに比べて内発的動機付けは、自分の内側からやる気が出るため持続しやすく、長期的な効果が期待できます。しかし、性格によっては外発的動機付けが原動力となる場合もあります。MBTIを元に、その人がどこにやりがいを感じるかを知ることで、良いアプローチができると考えらます。
【MBTI別】やる気UP・DOWN

▶︎内発的動機付けが重要なタイプ
INTJ
傾向:自分の理想に向かっている時にやる気が出る
- 自由度の高い仕事→自分のやり方で問題解決できるとパフォーマンスUP
- 構造的・分析的な仕事→データ分析・戦略立案・フロー改善など
- 成長と学習が求められる環境→現状維持より「向上・進化」がやりがいになる
- 長期的な課題に取り組める→コツコツ成果が見える仕事が向いている
- 信頼され、余計な指示がない環境→細かい指示出しは最大のNG
- 表面的なルールや社内政治に従うだけの業務
- 無意味に感じる会議や報告業務
- 毎回「なぜこれをやるのか?」の説明がなく本質が見えないとき
- 自分の考えに耳を傾けてもらえない(意見を潰される)
→INTJは「論理と未来が無視される環境」では、やる気を一気に失う傾向があります
INFJ
傾向:人の役に立てているという実感が原動力になる
- 社会や人の役に立てる環境→教育・福祉・相談・クリエイティブ系にやりがいを感じやすい
- 一人ひとりと向き合える環境→チーム全体よりも「個別対応」への配慮が向いてる
- 美しさ、理念がある仕事→意味のある活動や「こうありたい」に共感できる場面で本領発揮
- 複雑なものを整理する業務→混沌とした感情・課題を構造化して見える化するのが得意
- 自分のペースで思考できる環境→表に出す前にじっくり考える時間が大切(強引な即決はNG)
- 意味があると思えない仕事
- 作業のための作業、効率だけを求められると虚しくなる
- 攻撃的、合理主義的すぎる環境(感情が無視される職場)
- 「人のために」と思って動いたことを軽視されると深く傷つく
→INFJは「気づかれない頑張り」が多い分、無視や否定に非常に敏感です
INTP
傾向:好奇心や『分かりたい』気持ちが火をつける
- 複雑で奥が深いテーマ→単縦作業では退屈しがち。難題を好む
- 考える余白がある→指示通りよりも自分なりのやり方で設計したい
- 決まった正解がない業務→グレーゾーンを探究できる課題が好き
- 一人で集中できる時間→複数人での即決より、静かな深掘り
- 失敗を許容される風土→試行錯誤=成長という考え方が向いている
- 一から十まで指示され、考える余地がない時
- 「なぜやるか」が説明されず、納得できないまま作業する状況
- 感情論や場の空気で物事が決まる職場
- 「とりあえず言われた通りにやって」など、思考停止を求められる場面
→INTPは「論理を活かせない仕事」では一気にエネルギーを失います
INFP
傾向:「これは自分にとって大事」と思えるかどうかが全て
- 意味のあること→社会的意義・困っている人を助けるような仕事が◎
- 表現が許される→型にはまらず、感性を活かせる環境で力を発揮
- 一人の時間がある→静かに集中できると創造性が高まる
- 自分で選べる余地がある→押し付けられるより、自由にやり方を決めたい
- 優しい雰囲気の職場→共感・思いやりのある関係性の中で安心して働ける
- 「何のためにやっているのか」分からない状態
- 数字だけ、効率だけで評価される
- 感情を無視され、冷たく対応された時
- 自分の感性・想いを否定された時(例:「感情的すぎる」など)
→INFPは外からの圧力や批判にとても敏感。自己否定に繋がるとやる気を失います
ENFP
傾向:楽しさや創造性にモチベが直結する
- アイデアや表現が活かせる→新規企画・文章・広告・発信など◎
- 自由度が高い→やり方・進め方をある程度任せてもらえる
- 人と関われる→一人で完結より、誰かと関わって動くのが好き
- 意味、価値を感じられる→「誰かの役に立っている」と思える仕事
- 変化がある→常に新しい刺激や成長機会がある環境が理想
- マニュアル通り、型通りの作業しかできない時
- アイデアを否定された時(例:「そんなの無理」と言われる)
- 無意味だと感じるルールや手順に縛られる
- 人との交流や感情が無視される職場
- 「なんのためにやっているのか」が不明な業務
→ENFPは「意味のない作業」「自由のない環境」でモチベーションを失いやすいです
ENTP
傾向:試行錯誤できる環境に燃える
- アイデアの自由度が高い→型にはまらない発想を歓迎される環境が最適
- スピード感と変化がある→毎日が挑戦とアップデート。停滞は苦手
- ディスカッション、戦略性がある→頭を使う議論・計画が得意&楽しい
- 正解が決まっていないこと→試行錯誤・創意工夫できるテーマに燃える
- 人とのインタラクションがある→会話・議論・刺激のある環境で活性化する
- 「この通りにやってください」だけの仕事
- 変化がない、退屈、型通りの繰り返し
- 感情論や上下関係でアイデアが潰される環境
- 「失敗するな」「リスクを取るな」と言われる文化
→ENTPは硬直した組織や保守的な環境でパフォーマンスが低下しやすい
▶︎外発的動機付けに反応しやすいタイプ
ESTJ
傾向:評価制度や目標管理でやる気が明確に変わる
- 成果や数字が明確な業務→成果=やりがいに直結するタイプ
- 実務、現場感のある仕事→抽象的すぎるより、現場と接点がある方が◎
- 手順、制度がしっかりしている→計画的・論理的に進められる仕事で力を発揮
- 責任あるポジション→リーダー的役割や裁量を持てるとモチベUP
- 問題解決ができる→実務上のトラブルを処理・改善できる場面にやりがいを感じる
- 感覚や感情だけで動かされる職場(非論理的な判断)
- 曖昧な指示やゴールがない業務
- ルールを守らない人に何も言えない状況
- 計画より「その場のノリ」で進むような環境
→ESTJは責任感が強すぎて抱え込みすぎるリスクもある
ESFJ
傾向:「期待されている」「みんなのため」が原動力になる
- 人と関わることができる→接客・サポート・教育・医療・福祉など
- 感謝や反応が返ってくる環境→「ありがとう」が直接届く仕事にやりがいを感じる
- 現場やチームを支える仕事→裏方・事務・管理役としての貢献に誇りを感じる
- 安定した環境→明確なルールやスケジュールがある方が安心できる
- チームで進める仕事→協調性を発揮できる集団の中で力を発揮する
- 人間関係がギスギスしている(不満や悪口が飛び交う職場)
- 感謝されず、報われていないと感じた時
- 自分が支えていたことが軽視されていることに気づいた時
- 曖昧な指示や混乱した状況
→ESFJは人のために頑張る分、感謝や共感がない環境では一気に疲弊します
ISTJ
傾向:明確なルールと評価制度があると安心して動ける
- 明確なルール、手順がある→ルールが曖昧すぎると不安になる
- 安定していて計画的に業務できる→スピードより「丁寧にやり切る環境」が◎
- 一貫性のある仕事→思いつきではなく、ロジックや手順が通っている業務
- 実務的なスキルが活かせる→書類管理・データ処理・品質チェックなど
- 信頼される役割→裏方・事務・リーダー補佐として活躍できるポジション
- ルールがコロコロ変わる(整っていない環境)
- 「ちゃんとやっている人が損をする」ような評価制度
- 努力や丁寧な仕事が軽く見られる雰囲気
- 勢いでなんとかするような仕事の進め方
→ISTJは「誠実に丁寧にやること」が自分の中の正しさ。それを軽視されるとモチベが低下します
ISFJ
傾向:自分の貢献が見えるとモチベーションが上がる
- 人の役に立てる→看護・介護・事務・教育・サポート職などにやりがいを感じやすい
- 安定感のある職場→毎日が大きく変わらない方が安心
- 感謝や信頼が得られる→「いてくれてよかった」と言われる環境が◎
- 実務で支える役割→裏方や補佐的ポジションで力を発揮
- 明確な手順、ルールがある→曖昧より整った環境で安心して働ける
- 頑張っても感謝されない、軽視されていると感じた時
- 慣れない急な変更や指示が頻繁にある環境
- 雑な仕事や「やったもん勝ち」の文化がまかり通る職場
- 感情が荒れている職場(怒りや批判が飛び交う環境)
→ISFJは「安定・誠実・貢献」が基本欲求。混乱や攻撃的な環境ではどんどん消耗してしまいます
ESTP
傾向:成果が早く見える・数字で分かると頑張れる
- スピード感がある仕事→動きが早いほど燃えるタイプ
- 自分の判断で動ける→指示待ちより、自分の頭で即行動したい
- 成果が目に見える環境→「数字」「勝敗」「評価」が明確だと燃える
- 人とリアルに関われる仕事→対面でのやり取りが得意&好き
- 変化が多く飽きにくい業務→毎日違う現場、違う人、違う課題が理想的
- ルールや手順に縛られすぎて裁量がない
- 細かい理論や計画ばかりで動けない状況
- 結果より「プロセス」や「空気」が重視される職場
- 毎日が同じ、単調で変化がない業務
→ESTPは「退屈」「縛られる」「考えすぎ」が苦手。
ESFP
傾向:ポジティブなフィードバックや仲間の存在でやる気UP
- 人とリアルに関わる仕事→接客・販売・イベント・保育・介護など
- 反応がダイレクトに返ってくる→喜んでもらえたり、ありがとうが見える仕事
- 自分らしさを活かせる→明るさ・センス・気配りを発揮できる環境が◎
- 変化や刺激がある→毎日違う人・状況に対応するのが得意
- チームで楽しく働ける→ピリピリせず、助け合える雰囲気が理想
- 孤独で人と関わらない仕事(データ入力・ルーティーン作業のみなど)
- 厳しすぎるルール・マニュアルに縛られる職場
- 無表情な人や冷たい対応が続く環境
- 自由に動けず、感情を出せない雰囲気(ピリピリした空気)
→ESFPは「生きた反応」「共感のあるコミュニケーション」がないとエネルギー不足になる
▶︎バランス型のタイプ
ISTP
傾向:「自由にやっていよ」で燃える+成果が出るともっとやる
- 実務的・技術的な仕事→修理・製造・設計・開発・メンテナンスなど
- 問題解決型の業務→目の前の「困った」に静かに取り組むのが得意
- 一人で集中できる時間がある→チームワークより個の作業時間を重視
- 干渉が少ない職場→指示が細かすぎない、自由に動ける環境
- 論理的に動ける仕事→感情や雰囲気より、構造やロジックで判断
- 感情論や空気重視の人間関係
- 口出しが多すぎて自由に動けない
- 無駄な会議、雑談、報連相ばかりの職場
- 同じことを繰り返すだけの単純作業
→ISTPは淡々と静かに成果を出すタイプ。感情や人間関係に振り回されると一気に疲れます。
ISFP
傾向:自分が大事だと思えることが重要+周囲と調和していることも大切
- 表現やセンスが活かせる→服装・デスク周りなどをこだわると◎
- 人に優しくできる仕事→医療、介護、福祉、動物関係など
- 落ち着いて静かに取り組める→マイペースで動ける環境が必要
- 適度な自由がある業務→ルールよりも柔軟性のある動き方が理想
- 価値観に共感できる職場→心から納得できる仕事でないと続かない
- 無機質で命令的な職場(感情や思いやりが無視される)
- 見た目、雰囲気、気配りが軽視される職場
- 自分の気持ちを置き去りにして作業だけ求められる
- 他人と比べられたり、強制的な競争のある環境
→ISFPは心を置き去りにした仕事では一気にエネルギーを失ってしまいます
ENTJ
傾向:自主性と権限を与えるとやる気UP+報酬や昇進にも明確に影響される
- 結果や成果がはっきり出る→数字・実績・目標が明確な仕事に燃える
- 責任と裁量がある→自分の判断で動ける環境を好む
- 挑戦的なミッションがある→現状維持ではなく、改革や成長が前提
- 論理的な分析や戦略立案が求められる→感情よりロジック。思考で勝負できる仕事が◎
- 周囲を動かせる役割→マネジメント・リーダー職などに適性あり
- 判断や裁量を与えられない(細かく管理される)
- 非合理的なルール、上司、組織文化に従わされる
- 実力より年功や情で評価される
- 変化や成長がない(同じ業務の繰り返し)
→ENTJは「成果が見える」「成長できる」がベスト。理不尽な環境を嫌います
ENFJ
傾向:仲間や社会への影響が実感できると内発・外発ともに効果あり
- 人と深く関われる→教育・カウンセリング・マネジメント・福祉など
- チームで目標を追える→個人よりも「みんなで頑張る」方が好き
- 人の成長や変化が見える→後輩や部下の変化に喜びを感じるタイプ
- 理想や信念を持てる内容→単なる業務ではなく、意味や意義がある仕事に燃える
- 感情を大切にしながら進められる→思いやり、共感、対話が活きる場面で輝く
- 「感謝されない」「無視される」ような冷たい職場
- 共感、感情が軽視される(数字だけ・結果だけを重視)
- チーム内でギスギス、不協和音がある
- リーダーシップを発揮できない
→ENFJは「心を通わせる」「共に成長する」ことがエネルギーになります
まとめ
MBTI別でモチベーションの向上方法を確認しました。まずは、その人が何を大切にしているかを知ること。その上で、その人に合ったモチベーションを引き出していきましょう。
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