銀行員になると資格地獄が待っているという噂を聞いたことはありますか?実際、金融機関の職員になると、取得が必要な資格はたくさんありました。特に、新人の頃は資格取得の勉強にかなりの時間を使ったことを覚えています。今回は金融機関の新人職員が取得する資格について説明します。
💡この記事でわかること
- 資格取得が重要な理由
- 絶対に取得したい資格
- 新人の頃に取得した資格一覧
- 実際の感想!!
金融機関に7年半勤務。毎年複数の資格取得を目指して勉強しました。実体験を交え、説明します!
なぜ資格が必要?
「資格にこだわらなくても…」「実務の方が大事!」と思う方もいるかも知れません。確かに実務も大事です。しかし、金融機関に勤める場合は資格取得が必要です。その理由は…
- 販売できる商品が増える!
- 信頼を得やすい!
- 昇格の必須条件!
資格取得するしかないですよね。ではどのような資格が必要なのでしょうか?
絶対に必要な資格
金融機関で働くなら必須の資格は以下のとおりです。
- 生命保険募集人資格(一般・専門・変額)
- 損害保険募集人資格
- 証券外務員(1種・2種)
意外と少ないように感じますね。なぜ必須とされているのでしょうか?
商品を販売するために必要な資格だから!
保険商品や投資信託・株式・債券などの金融商品は、資格がないと「商品の説明」や「商品の販売」を行うことができません。そのため、絶対に取得しておきたい資格です。
入社後、一番最初に差がつくのはここです。資格を取得してしまえば販売できる商品が増え、出せる成果も変わってきます。1発合格を目指して学習することをおすすめします。
生命保険募集人資格
生命保険を販売するにあたって必要になる資格。私は一般課程・専門課程・変額保険販売資格の3種類を取得しました。一般課程・専門課程の難易度は低く、変額は若干難しい内容になっていたと思います。
損害保険募集人資格
損害保険を販売するにあたって必要になる資格。難易度はかなり低く、当時の同期は全員が一度で合格していました。
証券外務員
投資信託を販売するにあたって必要になる資格。2種は比較的簡単で、ほとんどが合格していた印象です。1種は難易度が上がり、時間をかけて勉強をしても不合格で何度も受験をしている職員もいました。
新人で取得した資格
私が実際に金融機関で働いていた時に取得した資格について説明します。年数ごとに分けて紹介します。(大卒は入社前に証券外務員2種を取得済の方が多かったです)
入社1年目
1年目はあまり難しい内容の資格はありませんでした。同期もほとんど合格している印象でした。
- 証券外務員2種
- 生命保険募集人資格(一般・専門)
- 損害保険募集人資格
- 預金講座(※)
- 職員講座(※)
(※)は、業界独自の通信講座&試験だよ!
入社2年目
一気に難しいと感じるようになりました。特に、証券外務員1種は、不合格者も複数名いました。※印の通信講座の試験は簡単でした。
- 証券外務員1種
- 生命保険募集人資格(変額)
- 投資信託(※)
- 簿記講座(※)
- 販売促進講座(※)
入社3年目
必須資格は2年目で全て取得することができました。しかし、昇格するためには資格を取り続けなければいけませんでした。
- 3級ファイナンシャルプランニング技能士
- 3級金融窓口サービス技能士
- 為替講座(※)
- 融資講座(※)
- 実務講座(※)
入社4年目以降
格段に負担が減少したのが、4年目以降でした。一気に解放された気分でした。ざっくりと記載します。
- マネーロンダリング対策実務2級(4年目)
- 2級ファイナンシャルプランニング技能士(5年目)
- その他、通信講座や独自の資格など
今紹介したのは、全て昇格に必須の試験だよ!!
実際の感想など
先ほども記載しましたが、昇格するためには必須の試験を受けていただけでものすごい量でした。私が感じたことをまとめていきたいと思います。
勉強が苦手・嫌いな人は…
前職で、コミュニケーション能力が高く、営業成績が良い方がいました。しかし、勉強が苦手で昇格に必要な資格が取得できず…。何年も昇格ができず給料も変わらないため、先輩は退職して別の業界へ進みました。勉強が苦手な方は以下のデメリットがあると思います。
⦅デメリット⦆
- 勉強以外の能力が高くても昇格ができない
- 必須資格は合格するまで毎年「自腹受験」※会社による
会社によって待遇の差はあると思いますが、金融業界は日々勉強・一生勉強だと覚悟しておいた方が良いと思います。※以前、上司に言われた言葉を引用してみました。
もうやりたくない!けど
私は別の理由で退職をしましたが、もう同じ経験はしたくないと思います。入社当初は、会社にいるだけで疲れ、休日も仕事のために資格に向けた勉強をする日々。合格しなければ販売ができない資格に関しては、特に気が張っていました。
もうやりたくないと思う一方、この経験をして良かったとも思っています。また、退職していなければ「資格の勉強をするのは普通」と思い続けていたでしょう。
※印の通信講座の試験も難しくなっていき、学習時間は1.2年目と同じくらいかかりました。